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2005年 11月 24日
「複雑系」とは何か 講談社現代新 吉永良正 「 21世紀を解く最大のキーワード「複雑系」。生命、自然、物質、社会、経済。あらゆる事象を取りこみ展開していく新たな「知」のパラダイムとは。最先端科学の現場にあなたを誘う恰好の入門書。 〈世界〉の大転換——「複雑系の科学」という出現しつつある新しい科学は、ひょっとすると過去300年にわたり——いや、その根本動機は2千数百年前のギリシアにまでさかのぼる——〈世界〉を改造してきた西欧近代科学を、根底から変革するものになるかもしれない。そのことは、私たちのものの見方や社会のあり方にまで、転回を促すことになるだろう。これほどの大転換の時期に遭遇できる機会など、人類史上めったにあることではない。もちろん、転換には長い時間がかかるだろう。50年ですむかもしれないし、100年かかるかもしれない。だが、私たちはまちがいなくこの転換の入口にいる。科学の諸分野でさまざまな予兆が現われている。「複雑系の科学」の“すごさ”はこの転換を予感し、名づけえない〈世界〉の真実に何らかの形と名前を与えようとしている、その努力にある。 」 そもそも「複雑系」という単語を知ったのは蟲の響をやっていた頃。 メーリスでsamurai jazzがこの事について書いていた。 元々バタフライ効果の事は知っていて少しだけ興味があり、「なんだろね〜、それって」なんて思ってた。 「なになに、世界は複雑に絡まりあってるだって?それって今読んでる世界の民話となんか繋がりないんかな?」なんて思ったのが興味の始まり始まり。 読もう読もうと思っていたけど、あれから二年か。月日は早い。 途中、単語を目にするたびに新聞だとか雑誌立ち読みだとかで気にしたりしてみていたけど結局深くまで突っ込んだ所までは行ってなかった。(まぁ新書だってそこまで深く突っ込んでないけど) と、前置きはここまでにしてと、「複雑系」。 なんだそれ? 答えはもう書いたけど「世界は複雑にからまりあっている」って事です、要は。文系の頭ではそこまでしか分かりませんでした。 例えば物理学、科学、数学、ここまで進み、人類は宇宙まで行ってしまったけど、今の科学では「目の前の葉っぱがどこに落ちて行くか」が分からないわけ。 だってさ、風とかってどこからの影響で来てるわけよ? 複雑系のスタートにもなったバタフライ効果に(チョウチョがはばたくと〜、ってやつね)のっとると全く解析不能なんです。 もっと言えば(本にはここまで書いてないけど。文系的にとらえると)葉っぱの下を子供が通りかかってその葉っぱを叩き飛ばしたらどうなるの? それこそ分かりません。心理学、歴史学の世界?? そんなこんなの事をすっきり解消しようってのがこの分野。 しかし、そうは問屋がおろさない。 そんな事は解析するのは不可能なんです。 っていうか、スタート時点からして今までの数学、科学は間違っていた、反省しないと行けない、なんて所から始まってます。 これは全く持って新しい開拓地なんです。 ユークリッド幾何学から始まったとされる数学。 ユークリッド幾何学以来の新しいジャンルとも言える。 まだまだ何も分からない手探り状態だけど、すでにこの考え方は哲学、経済、様々な所まで影響を与えています。 、、で僕が思うにこれもまさしく「西洋的な考え方を改めよう」っていう昨今の動きの一つだと思う。 それは世界大戦の影響だと思う。 歴史を辿ると複雑系の前身のようなものが出来始めたのは一次大戦の頃。 「この価値観で今までやってきたら、いつの間にか世界を戦争に巻き込んじゃったよ」って所から来てると思う。 東洋の宗教ブーム、「無意識」の発見、レウ゛ィ=ストロースによる未開社会の発見、とかと同軸にあるもだと思う。 って、やっぱり民話とかと繋がってる気がした自分の勘は間違ってませんでした。 数学とかってさっぱりだけど、こういう動向だけ知るのは面白いです。
by wato8282
| 2005-11-24 23:04
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