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2006年 08月 27日
念願のmanuel gottsching「E2-E4」を見てきた。 なんというか、期待しすぎて神様の様子を覗きに行くかのような気持ちで行ったにも関わらず、期待を裏切らないライブだった。 一時間にも渡る曲、 そして24年前に発売され、それ以来ライブを全くしていなかった伝説的名曲。 期待しないはずがない! その場は僕と同じようにmanuel gottsching「E2-E4」を見るためだけに静岡までわざわざ来ていた人たちの集まりだった。 観客の盛り上がりがとんでもない。 「お前を待っていたんだ!」 という声があちこちから聞こえる。 ステージの右側からひょろひょろと現れる。 ご高齢なのが動きから分かる。 「この曲は長い長い一つの物語です」 そうmanuel gottschingが話し、曲がスタート。 一音目のあの超有名フレーズが鳴り出したとたんに自分も含め客が狂気乱舞! 決してまだキックも何も入っていない時点、 一音であそこまでクラウドを盛り上げさせる事の出来るアーティストが他にいるか? 知っているはずのフレーズも爆音で聞くと全く違う。 小さくスネアが入ってきて、 上音が段々複雑になってくる。 そして、、 突然の爆音ベース!! あの場にいた人なら分かると思うけど、 ベースの鳴りがとんでもなくでかかった! その音圧にぶっ飛ばされそうになり、 またもや客が狂喜乱舞。 その後も太い低音を保持したまま、 聞いた事のないアレンジへ。 ライヒのようなギターフレーズ。 URのような上音。 これはトランスか? と思うほどのリズム。 一曲なのは間違いないのに、 巧妙に絶妙に展開が変わっていく。 とにかく音の渦に引き込まれ続けた。 そして40分を超えた頃に、 manuel gottschingの生ギター。 それまでPCの前でほぼ微動だにしなかったmanuel gottschingが音の渦に任せるまま、その波に乗るようにギターを弾く。 もちろん、みんな狂喜乱舞。 僕はここで泣きそうになりました。 映像も徐々に変わってきて、 ステージに完璧に引き込まれた。 そして、時間。 朝の4時からのスタートだったため、 演奏の途中で空が明け始めた。 ギターを鳴らすと空が晴れていくように、 世界が全部manuel gottschingを中心にしているかのようだった。 manuel gottschingの曲ってすごく気持ちの表現が難しい。 嬉しかったり、 悲しかったり、 泣きたくなったり、、、。 音と一緒に自分の感情が揺れ動いていくのがすごく分かった。 でもそれはグレーゾーンの中で、 「これはこういう感情だ」 と言うのが難しい。 そして自分が音楽と空と、 なによりmanuel gottschingと一緒になってる頃に演奏が終わった。 約一時間の長い長いストーリー。 manuel gottschingの言うとおり、 その一曲の中に物語を感じた。 音楽という物語の中で感情が揺れ動いた。 manuel gottschingは自分の世紀の実験がうまくいったかのように誇らしく、 そして、クラウドの大きな拍手に感動し少し照れているかのように、 丁寧に、 ゆっくりと、 三回僕らにお辞儀をしてステージを去った。 そのお辞儀の絵が僕にはとても印象的だった。 どんな感動的な映画を見てもあのような心の下から湧き上がる喜びを得る事は出来ないように思う。 僕は初めてE2-E4を聴いた時の事を思い出した。 早稲田文キャンスロープで、 E2-E4が鳴っていた。 あの永遠に続くフレーズが緑と空に溶け合い、 妙に世界とマッチしていた。 その小さな思い出は異常に僕の心の中で生きていて、 いつでもその時の気持ちに戻りたいと思っていたのだろう。 今回のMETAMORPHOSEでは他にも素晴らしいアーティストがいたが、今回は割愛する。 間違いなく僕はmanuel gottschingを見るためだけにあの場にいたのだと思う。
by wato8282
| 2006-08-27 21:37
| 音楽
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